企画No.89
上映期日 2000.9.16〜29 レイト

MONDAY

廻るミラーボール!!踊るショットガン!!巡るアルコール!?
これが新世紀のファンキー★エンタテイメント!

2000年 日本 カラー ヴィスタサイズ(1時間40分)
配給 シネカノン
原作・脚本・監督 サブ
撮影 佐藤和人
美術 丸尾知行
音楽 渋谷慶一郎
主題歌・挿入歌 キャプテンファンク
出演 堤真一 松雪泰子 大杉漣 大河内奈々子 西田尚美 安藤政信 寺島進 小島聖 田口トモロヲ 野田秀樹 磨赤児 山本亨 松重豊 清水宏 塩見三省

 サブ監督がまたまたやってくれた!「弾丸ランナー」「ポストマン・ブルース」そして「アンラッキー・モンキーに続く新作がコレ!!ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した最新作「MONDAY」のことである。
 また誰か走ってんの?またヤクザと刑事のハナシ?とかウンザリした顔しないで下さいネ。今度のサブは一味どころか二味も三味!も違います。なんせ、ベルリンでの受賞理由が凄いんで、ちょっと引用。
 「簡潔かつ計算された諧謔と人間の傲慢さに対する鋭い観察眼に対して」(キネマ旬報5月上旬号92頁より)判る?凄いよねー。アルトマンとかウッディ・アレンみたいだよね、サブちゃん。あ、でも怖気づかなくたっていいんだよ。笑いとアクションのセンスはいつものサブ作品そのまま。それに基本は酔っぱらいの話なんだから。
 ある朝、ホテルの一室で目覚めたスーツ姿のサラリーマン。ここは何処なのか、何故ここにいるのかも判らない。そして昨夜のことも。気を静めるためポケットから取り出すタバコ。その時ポケットから落ちた"お浄めの塩"。そこから男の脳裏に断片的に浮かびあがってくる、悪夢のような記憶の数々。
 酔っぱらい天国の日本なのに、何故か酔っぱらいの話ってあまり日本映画に見かけないよね。酔っぱらって前後不覚になった経験をお持ちの方も多いことでしょう。でもこの映画の主人公はハンパじゃない。酒のために、もの凄いことに巻きこまれていくんです。飲酒警告の映画?イエイエ、この映画はそんなもんじゃない。もっとストレートにあるコトを告発します。それがイヤだっていう批評も聞いたけど、いやいやこれこそがサブちゃんの心意気、映画愛そして人類愛なのです!
 そしてサブ映画のお楽しみは、何といっても豪華なキャストの顔ぶれ。主人公はもちろん堤真一、そして大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、磨赤児ら常連組に、松雪泰子、大河内奈々子、西田尚美ら女優陣も豪華。意外なところで登場する安藤政信くんにも注目!

(KEN)

■原案・脚本・監督 サブ
 1964年和歌山県出身、高校卒業後、プロのミュージシャンを目指し上京。俳優業をすすめられ、CMモデルなどを経験した後、86年映画「そろばんずく」でデビュー。以後「永遠の1/2」「シャコタンブギ」等に出演。91年「ワールドアパートメントホラー」で初主演し横浜映画祭新人賞を受賞。その後も映画を中心に、テレビ、ビデオに活躍。
 96年「弾丸ランナー」で監督デビュー。そのアクション描写と独特の語り口が国内外の各所で注目を集め「ポストマン・ブルース」「アンラッキー・モンキー」と一年一作のハイペースで快作を連打。特にベルリン国際映画祭では全作が上映され、熱狂的支持を得た。

〜 月刊ウインド2000年8・9月号より転載 〜



出演者紹介

堤 真一

 「弾丸ランナー」「ポストマン・ブルース」「アンラッキー・モンキー」とSABU監督作品すべてに主演。これまでもエネルギッシュな演技を見せてきた彼は、本作で"アルコール"という燃料(!?)を得て、エンジン120%全開もはやほとんど"一人「ブルース・ブラザーズ」状態"と化している。


大杉 漣

 今さら、余計な説明は必要ないだろう。今最も忙しい俳優の一人。言うまでもなく、SABU作品にも全作出演。これまでは"引退間際の殺し屋" "ゾンビ・ヤクザ"とフツーでない役だった蓮さんが本作では会社の課長と意外にまともな役柄。ただし、それを漣さんが演じるのだから・・・。


田口 トモロヲ

 このお方も当然の如くSABU作品全出演。見る者の期待を裏切らない。スバらしすぎる演技には脱帽するしかない。
 蓮さんとのユニット「ハージー・カイテルズ」での再来館を望む声、高まるばかり。


松雪 泰子

 SABU映画初主演。映画は「白鳥麗子でございます!」(95)以来久々の出演。この題名の通り、お嬢様の代名詞の様だった彼女が本作ではナント、ヤクザの情婦役。"無敵の酔っぱらい"相手に、日本女優とは思えない(!?)魅惑的で艶麗なダンスシーンを披露している。


小島 聖

 昨年の「完全なる飼育」「あつもの」で完璧に清純派から脱皮。SABU作品初出演ながら、クセ者ぞろいの常連たちに、そのナイスなバディで堂々と張り合っている。


安藤 政信

 北野武監督「キッズ・リターン」(96)が映画初出演。以降「イノセントワールド」(98)「アドレナリンドライブ」(99)とシネ・ウインド上映作品の常連。今年になっても「スペーストラベラーズ」でノリにノッている安藤クンの本作の役柄は何と・・・。観てのお楽しみ。


磨 赤児

 一度見たら忘れることの出来ないその容貌、SABU作品を4作すべて観ている人は、その4乗ということになる。
 実は、かつて唐十郎らと60年代のアングラ演劇を支え、現在も舞踊界の第一人者というスゴい人なのである。通称"磨赤"。


大河内 奈々子

 96年井筒和幸の「岸和田少年愚連隊」でデビュー。NHK大河ドラマ「葵〜徳川三代〜」の千姫役でお姫さまスタイル、本作では喪服姿と、コスプレ女王の座を狙っているのか。


塩見 三省

 "磨赤"に顔で対抗できるのはこの人だろう。つかこうへい作品を中心に数多くの舞台をこなし、映画監督も彼に信頼を寄せる人は多い。意外と(失礼)「Love Letter」(95)「スワロウテイル」(96)「四月物語」(98)と岩井俊二作品に出演が多い。


西田 尚美

 「ナビィの恋」(99)のハートウォーミングな演技が記憶に新しいが、やはり彼女の本領は「ひみつの花園」(97)に代表されるコメディエンヌぶりにあるのではないか。本作で彼女が酔っぱらうシーンはないが、「ナビィの恋」で見せた、酔いつぶれての豪快な寝相が、ひょっとして本作出演のきっかけでは。


野田 秀樹

 東京大学在学中に劇団・夢の遊眠社を旗揚げ、解散後もプロデュース公演形式で演劇活動を展開。そんな中で出会った俳優の一人、堤真一のたっての要望で今回の出演が実現。
 独り、バーで飲んでいる時、こんな風貌の人から手相を見られるというのは結構コワイかもしれない。

 この他にも、寺島進、松重豊、山本亨、清水宏、鈴木一功ら、"顔"にも覚えがある実力は常連が集結。


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